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2011年04月15日

桜と共に

 夕方メールを開くと入院されていた会員さんの訃報がありました。

最初にお目にかかったのは去年の夏頃

明るく「私癌なんですけど、負けないように明るく生きています。」と素敵な笑顔を見せてくださいました。

その方が機関紙に投稿された記事をいただいたのが、その方からの最後のメッセージになりました。

以下投稿記事です。

「七施のこと

 夏のはじめ、同窓会の席で曹洞宗光厳寺の住職松倉紘洋氏の講演をお聞きしました。
 永平寺の修行を終え光厳寺の住職となった松倉氏は、寺内に特別養護老人ホームを設立し、地域の老人
福祉にも貢献されております。「和顔愛語」と題したそのお話はとても面白く二時間余りに及びましたが、その
一端をご紹介しましょう。
 娑婆(シャバ)とはサーバ、耐え忍ぶ場所、我慢がないとしのぎにくい所である。四苦とは「生・老・病・死」の
こと、健康な心身でないと克服できない。
 四苦は更にめぐり逢いによる出来事で仕事や仲間、家族の間など人々が愛しあい、信じあってつちかって
きた幸せが、妬みや裏切りや奪いあい、限りない欲望の果てに道理のわからない八苦に陥る。
 「世の中に金と女(男)は仇なり、そんな女(男)にめぐり逢いたい。」と昔の狂歌が披露されて一同笑い。自分
を知り、自分を律するおごらない慎ましさを心がけるよう、とおっしゃる。
 病気や子育てを苦しむ人もいるけど大方は幸せで、四苦八苦とは縁の遠い暮らしをしている。力のある人、
美人、お金ばかりが幸せを約束するわけでもない。少し心配りをするともっと幸せに暮らせるのに・・・と。
ボランティアは布施のようなもの。お金のある人はお金を出し、知恵のある人は知恵をはき出してプレゼントす
ればいい。はき出すことで、次に入る余地ができる。財のない人はどうしたらいいのか。お金がなくても七施が
ある。和やかな笑顔で他人に接する和顔施。ほめられれば嬉しいもの、わかりやすい優しい言葉遣い、真心の
こもった愛語施。目は口ほどにものを言う、優しい慈目施。自分の立場をわきまえた美しい所作進退、知らない
間違いは正してあげる、身施。心慮施は他人と共に喜び、共に悲しむ思いやりの心でつきあうこと。席施は席を
ゆずる、手を貸す、労を分かつ。宿施あ雨が降れば軒下を貸す。
 ”道玄禅師のことば”として、人間の心にはもとより善悪なし、縁に従っておこる、悪縁に近づけば悪く、我が心
もとより悪しと思うな。ただ善縁に従うべし。と講演は結びました。どのお話も知りつくしたことのよう
ですが、受け取る人によってさまざま、誰もがそうだ、そうだとうなずきました。
 手を必要とする人がいる。手を貸せる私がいる。手が欲しいと求めれば誰かが助けてくれる。そんな仲間との
背のびをしないでボランティア活動を続けてゆきたいと思いました。
 心が穏やかになったお話でした。」

一度だけでしたがお庭の草むしりをお手伝いさせていただきました。

とても広いお庭で、先日桜が満開になったと伺いました。

桜吹雪と共に天国へと旅立たれたMさん

今までありがとうございました。

忘れません。

 




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Posted by ぼらぼら at 22:03│Comments(2)労力ネットワーク
この記事へのコメント
今日はありがとうございますm(__)m

いろんな方からの激励を受け…
身が引き締まる思いになりました!

ぼらぼらさんのPowerは強いですよー(^0^)/
Posted by さくらさん at 2011年04月16日 23:56
さくらさま
先日はありがとうございますm(__)m子供達にお土産いただきました♪

さくらさんのパワーもすんごいですよ(*^_^*)
Posted by ぼらぼら at 2011年04月17日 20:25
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    コメント(2)