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2010年01月25日

いつか出会ったときに

 今日は特別な日です。

友人の命日

25日の早朝、自ら命を絶ちました。当時25歳

彼女とは大学1年のクラスメイト

群馬の田舎から来た上に3年間の女子高暮らしですっかり人見知りになった私にとって

4歳上で、学費も生活費も自分で稼いでいる感心な人の上に、ざっくばらんに人に話しかけられる彼女はとてもまぶしかった。

当時付き合っていた彼女の彼が群馬の大学という接点で私と彼女はすぐに仲良くなった。

ソフトバレエというバンドが好きで猫のイラストが得意でビーズも上手な彼女

将来は児童福祉の道に行くと話していました。

そんな彼女が生きる自信をなくし始めたのは25の冬

何度も何度も電話をもらいました。

最初は蚊の鳴くような声だったのが、話していると少しずつ元気になり、ホッとしたものでした。

「朝になるのが怖い・・・」それが口癖でした。

SOSをもらいながらも彼女は一人で逝ってしまった

亡くなる前の晩彼女はお母さんと夕食を食べ、特に変わりはなかったと後から聞いた

翌日の早朝、命を絶った

家族あての遺書は「Sくんにお金を返して下さい」たったそれだけだった

葬儀の日気丈にふるまう彼女のお母さんがS君を見つけてお金を渡していた

みんな泣いていた

親より早く死ぬことが一番の親不孝だと感じた

その場にいた全員が彼女の死を信じられず、また援助職を目指しているにも関わらず大切な友人を救えなかったことを後悔していた

あの日からずっと

私は悔やんでいる

もっと

ちゃんと彼女に寄り添っていればこんな結果にはならなかったんじゃないかと

私の中の彼女は25のまま

私はいつしか彼女の歳を越え、すっかりおばさんになった

彼女が亡くなって分かったこと

自ら命を絶ってはいけない

色んな事があって

嫌になることも多いけど

なんとかやってこれたのは

彼女のおかげかもしれない

いつか私も命を全うしてあの世に行き、彼女に出会ったら

「この世の中もまんざらじゃなかったよ」と笑って言おう

そう決めている

だから

彼女の分も精一杯生きているつもり

今でも彼女は私にとって必要な存在で

私の人生にとって大切な人だとちゃんと伝えたい

それまでしっかりとあの世でみていてね

わこさん


タグ :命日


Posted by ぼらぼら at 23:02│Comments(0)
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